理事長ご挨拶
埼玉県糖尿病協会
理事長 片山茂裕
(埼玉医科大学名誉教授・名誉病院長
埼玉医科大学かわごえクリニック顧問)
埼玉県糖尿病協会は、前理事長の鈴木裕也先生が中心になって昭和58年に結成されました。当時は県内の患者さんの糖尿病に関する理解度や治療レベルも低く、合併症も多く見られました。現在では当たり前のこととなっているインスリンの自己注射に対する保険適用も、その2年前の昭和56年からでした。協会はこのような時代から、日本糖尿病協会の埼玉県支部として、患者さんとともに力を合わせて地域の糖尿病に関する啓発活動を続けてまいりました。埼玉県には現在、埼玉医科大学・自治医科大学・獨協医科大学・防衛医科大学校の4つの大学病院があります。それぞれの大学の糖尿病を専門とする内科や小児科の先生方や、その他の病院や診療所の糖尿病専門医の先生方にも積極的に協会活動に参加していただき、感謝に堪えません。
また、糖尿病治療や療養には、看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師さんなどのメディカルスタッフの支援も欠かすことができません。埼玉県では、日本糖尿病療養指導士(CDEJ)や日本看護協会糖尿病看護の認定看護師の資格を持った多くのスタッフの活動も活発です。さらに2016年度から、埼玉県糖尿病協会では埼玉県糖尿病相談員(CDEL埼玉)の認定制度を設立し、この3年間で約600名のメディカルスタッフが認定され、地域の医療機関で多くの患者さんのご相談に与っております。
これからも患者さんとともに、患者さん方により良い治療・療養環境を提供し、糖尿病合併症の予防、ひいては健康長寿の延伸を目指した活動を続けて参ります。皆様のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。